file.6 山荘の化粧直し(平葺き)
【リフォーム】屋根・雨樋
戦前に建てられた別荘の屋根を改修しました。当時は、成型機もなく、1枚1枚加工して屋根材を作っていました。まさに、平葺屋根の原点。しかし、戦前と現在では、製品の質の違いは言わずもがなです。
84坪もの大屋根は、既製品の「GMルーフ」で葺き替え。機械で寸分の狂いなく成型されるので、当然ですが隙間なくピッタリです。今回は、既存の屋根をあえてはがさず、コンパネを張って下地を作り葺き替えました。寒冷地の立地を考慮し、雪止めも取付け。
下屋(1階の屋根)、雨樋も改修しました。漆喰の白壁にレンガ色の屋根…。木立の中に佇む、趣ある山荘の化粧直しが完了しました。
■今回の改修で使用した主な材料
・屋根 → GMルーフ ニスクカラー(PR025 レッドブラウン)
・ひさし→ BMC角馳Ⅳ型 H50 ニスクカラー(PR025 レッドブラウン)
・雨樋 → 軒樋:三菱αラインP75 しん茶
縦樋:三菱たてとい60パイ しん茶
改修前の屋根は鉄板の質も低く、経年劣化で塗装がはげ、地金が見えています。今回使用した板は、耐久性に優れたガルバリウム鋼板。色もちがよく、遮熱機能により屋内への熱伝導を抑えます。